投資状況・FIREへの道のり

資産形成期には向いていない投資戦略3選

実際に私も投資を始めたての頃にやった、資産形成期”には”向いてない投資戦略を紹介します。

この記事は特に「大きな資産を築き上げる途中」にいる人向けです。

目次(タップで飛べます)

そもそも効率が悪い「高配当株投資」

「配当の高い株を買ったらいいんじゃないか?」という考えから、配当利回りの高い株から投資を始める方もいらっしゃると思います。

私が投資を始めたての頃に買おうと思ったのは「JT・日本たばこ産業(2914)」で、配当狙いでした。

東証一部上場企業の平均配当利回りが大体2%に対し、JTは4%〜6%台の配当利回りを出しており、優秀な株に思えました。

ただし、配当で受け取ったお金でまた投資をする「再投資」を考えているのなら高配当株投資は効率が悪い面があります。

 

配当に対して以下のように税金がかかります。

国内株式:20.315%

米国株式:米国内で10%の税がかかった上で日本国内で20.315%

※ドルで配当が出て円で受け取るので、為替の影響も受けます

仮に100万円配当が出たとしても、実際に手元に残るのはおよそ80万円ということになります。

例えるなら、せっかく口座に入ってきた給与を、現金が欲しいからと言ってATMで手数料を払って引き出すようなもの。

(当たり前ですが、手数料がかからずに利用できるネットバンク等で資産運用しましょう)

リタイア後の生活資金として配当金を活用する、などの目的があれば配当金目当ての投資もありですね。

 

話題=すぐ儲かる、じゃない「テーマ投資」

AI、自動運転、クリーンエネルギーなど、「次の時代はこんなのが流行るんじゃないか!」というテーマに関連する銘柄を買ってみるのはまさに投資家のようでワクワクしますね。

少々前の記事になりますが、テーマ投資に関するQuick Money Worldさんの良い記事があります。

第3部 投信選びのツボ ⑫ テーマ型投信、やっぱりお勧めできない3つの理由

要点をまとめると次のようになります。

    • テーマに流行り廃りがあり、ハズレテーマを引くと長期間低迷する
    • 手慣れた投資家による短期売買があり、期を逃すとファンドから資金が流出する
    • コストが高い(信託報酬や販売手数料が割高)

資産形成期に、ある程度長期で持つ前提であれば、テーマ投資はあまり向いていないです。

 

リスキーな「株主優待狙い」

株主優待は日本に独特の制度と言われています。

「日本株×株主優待」と聞くと桐谷広人さんが浮かびますね。

桐谷さんほどストイックに株主優待を使えそうにはないのですが(笑)使い方次第ではアリだなと思っているのは、株主になることで「優待カード」が獲得できる次のような銘柄です。

オリックス(8591):オリックスグループに関連するサービスや施設の利用時に割引

2022/05/14追記:2022年5月11日に株主優待の廃止が発表されました。やはりリスキーでしたね。

イオン(8267):一定期間の買い物額に対して保有株数に応じたキャッシュバック

三越伊勢丹ホールディングス(3099):レストラン等での割引

生活圏でこれらの企業を利用するのであれば株式の保有を検討してもいいと思います(私もイオンの株は優待目的で保有しています)。

 

ただし、株主優待そのものが廃止される可能性はリスクの1つとして考えておく必要があります。

長らく根強い人気のあった「JT・日本たばこ産業(2914)」は2022年2月に株主優待そのものの廃止を発表しました。

株主優待に積極的な企業は、自社の将来への成長に資金を回していない(≒事業そのものに大きな成長性がない)とも言えます。

資産形成の一手としては、向いていない銘柄もあることを覚えておきましょう。

 

資産形成期こそ愚直に「インデックス投資」

あくまで投資のコアの部分は全米株式や全世界株式など、低コストで分散されたインデックス型の投資信託やETFがいいでしょう。

長期で保有することを考えたときに、インデックス型の商品ほど優しいものはありません。

 

お読みいただきありがとうございました。

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