投資をする上で、現金が持つメリットについて考えてみたいと思います。
この記事はこんな方におすすめ
- 投資をする上で現金を持つメリットを知りたい
- 現金を含めたアセットアロケーション(資産配分)を考えたい
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現金(キャッシュ)は流動性が最強!いつでも使える
持っている資産の全てを現金以外のものへ回していることをフルインベストメントと言いますが、そのデメリットを補ってくれるのが現金です。
現金を持つメリット | フルインベストメントのデメリット |
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フルインベストメント状態だと相場の下落時に追加投資ができないのみならず、いざという時に自分を助けてくれる手元の現金が不足することになります。
現金については、
と言われることがありますが、これはある意味では正しいです。
正しいですが、インフレを考慮しても、「すぐに現金として使える」(これを流動性が高いと言います)のは大きな強みです。
現金比率は2割、日本円と米ドルで持つ
私は資産のうち、生活防衛費として「生活費の半年分」は常に日本円を現金で保有しています。
その上で、生活防衛費を除いた残りの資産のうち、20%を現金で保有することにしています。
例えば資産が1000万円、半年の生活費が200万円の家庭であれば、残りの800万円の20%に相当する160万円は現金で保有することになります。
割合で残しているので、「いくら残すか」ということを考えたことはありません。
※年代によって現金比率を変える必要はないと思う
現金の割合を決めるにあたって、「年齢or年代%」で現金を持つべきだ、というような意見がありますが、私はこうする必要はないと考えています。
証券口座に入っているお金=最悪無くなってしまっても生活に困らない資産、という前提があるからです。
もし、明日暴落が起きたら生活に困るほどカツカツで投資をしているとすれば、まずは資産の配分を改めてください。
まとめ 納得できる比率で現金を持とう
長期で投資をしたい個人投資家にとって何より大事なのは「長期で続けられる心地よさ」です。
「儲かるが、四六時中相場をチェックせねばならず、頭の中は投資のことで頭がいっぱい」というのは本当に豊かな人生でしょうか。
どんな配分にするか、どんなポジションを持つかなど、自分が納得できる配分や比率が大事です。
余談 投資の名著に学ぶ心理的要因の大きさ
恐怖や強欲によって心が乱され、それが投資パフォーマンスの低下につながってしまいます。
第10章「心理的要因の悪影響をかわす」では、そうした投資家の心の動きについて、優しく諭すように説明されています。
心が激しく動いてしまわないように、適切な資産配分をしましょう。
私のアセットアロケーション(資産配分)はこちら。
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