アセットアロケーション・投資戦略

個人投資家がアセットアロケーションを大切にすべき理由3選【長期で続けるには】

長期投資を続けていくのは並大抵のことではないです。

数ヶ月、数年にわたって同じルールで投資を続けられているだけでも立派なのです。

長期投資家が大切にすべきものにアセットアロケーションがあります。

今回は、なぜ個人投資家がアセットアロケーションを大切にすべきか、私なりの理由を3つ紹介します!

 

目次(タップで飛べます)

 

はじめに アセットアロケーションとポートフォリオの違い

アセットアロケーションについて、SMBC日興証券さんが簡潔にまとめてくれています。

アセットアロケーションとは、運用する資金を国内外の株や債券などにどのような割合で投資するのかを決めることをいいます。

アセットとは「資産」、アロケーションとは「配分」という意味を持っています。

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/a/J0121.html

これとよく混同されているのがポートフォリオ(PF)ですね。

ポートフォリオとは、金融商品の組み合わせのことで、特に具体的な運用商品の詳細な組み合わせを指します。

「ポートフォリオを組む」ということは、どのような投資信託を購入しようか、株はどの銘柄で何株ほど持つか、などの検討をするという意味です。

https://www.smbcnikko.co.jp/terms/japan/ho/J0122.html

 

自分の持つ資産をどう配分するか決めたルールを「アセットアロケーション」、実際に資産がどのような配分になっているのかが「ポートフォリオ」です。

投資を始めたての頃はこの違いがよくわからず、頭の中がぐちゃぐちゃになっていました笑

 

 

理由① いつ追加投資するかが明確になる

それなりに投資経験が長い人でもこう思う時があるかもしれません。

たくほ
「積立投資はしているけど、追加の投資はいつすればいいんだ...??」

「毎日/毎週/毎月積立」などでいわゆる「ドルコスト平均法」に基づいて投資をされている方は多いと思います。

クレジットカードでの毎月積立はもはや定番になってきました感がありますね!

 

もう少し市場のタイミングを測りたい、定期積立以外のお金も適宜追加投資してみたいという方には「追加投資のルールを決める」ことをおすすめします。

私は追加投資のルールとして「目標とする資産割合から±6.25%より乖離があったら購入/売却する」としています。

(※出し方  100 ÷ 扱うアセット(資産)の数  ÷ 2)

 

例えば投資している資産のうち、50%を米国株で運用するとします。

これが「43.75%未満もしくは56.25%より大きい」割合になった時、購入/売却を行います。

値が下がれば割合も下落するので、「安くなったときに買う」ができるわけですね!

 

理由② メンタルに左右されにくくなる

私を含め、ほとんどの人はこんな気持ちになる時がきます。

たくほ
「高値で掴んじゃったらどうしよう...もっと安くなるんじゃないか...」

不安によって結局売買できず、「あの時買って/売っておけば...」ということ。

相場が激しく動くと心はジェットコースターのように激しく動きます。

乗って楽しいのは遊園地のジェットコースターだけですよ。

相場が動くときのメンタルのジェットコースターは絶対に乗りたくないですよね?

毎日確認するのは「事前に決めたアセットアロケーションから乖離はないか?」だけで済むので、メンタルが少々楽になります。

粛々と、ルールに従って投資をしましょう。

 

理由③ 確認するのは「%」だけで済む

毎日変わる評価額を欠かさずチェックして過ごす日々、上がり相場ならともかく、下がり相場で毎日評価額を確認し続けるのは辛くないですか?

実際「辛い」です。

特に金融資産が大きくなればなるほど、絶対額を確認するより%を確認した方が時間も、メンタルも楽です。

下がる資産に耐えられずに狼狽売り、というのを回避しやすいですね。

 

結論:長期で投資を続けるためには「ルール」を守る

世界で初めて個人投資家向けのインデックスファンドを発明したジョン・ボーグル氏。

ごちゃごちゃと持株をいじるのではなく、ただ「市場の動きに追従する」ことが結果的にコストを抑え、資産形成に寄与することを主張しました。

ルールを定め、それに粛々と従いながら投資を続けていきましょう!

参考:わたしのアセットアロケーション

 

お読みいただきありがとうございました。

 

おまけ:インデックス投資家が参考にしたいジョン・C・ボーグルの本を2冊紹介します

『航路を守れ』:バンガード社を作り個人投資家の投資コストを大きく引き下げたジョン・C・ボーグル氏の自伝(バンガードの歴史に興味ある人向け)

『インデックス投資は勝者のゲーム』:いわゆる「ガチホ」こそ至高という内容で、長期投資家を目指す人なら読んでおくべき本です

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