アセットアロケーション・投資戦略

ETFの真のメリット【デメリットを回避する方法あり】

今回は、「なぜETFを使うのか」と、世間ではほとんど言われていない「ETFの真のメリット」について書きます。

ETFにまつわる誤解(っぽいこと)についても、訂正を試みる野心的な記事になります。

目次(タップで飛べます)

 

全世界株式はアメリカ株の割合が高すぎるように感じる

私のアセットアロケーションでは先進国株式を2つに分けています。

一つを全米株式のVTI、もう一つにアメリカを除く先進国を対象としたVEAを採用しています。

長期保有はなるべく投資信託で行うことにしていますので、VTIは楽天の投信SBIの投信を買い付ける形で保有しています(短期売買としてVTIをそのまま買い付けることもあります)。

 

根強い人気のあるeMaxisシリーズのオール・カントリーは6割が米国株になっています。

(eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)の目論見書より)

 

同じシリーズの先進国のみに投資する先進国インデックスでは米国株の割合が7割を超えています。

(eMAXIS Slim 先進国株式インデックスの目論見書より)

 

なんだかんだ言ってアメリカは地上最強の国で、今後もその地位はしばらく揺るがないと思います。

ただし、アメリカの株式に資産を集中させることはリスクが高いと考えています。

ポートフォリオに占めるアメリカ株の割合を下げるために、VEAを購入しています。

 

ETFの強み

先に結論を書くと、ETFの強みはズバリ、(細かい)投資戦略へ柔軟に対応できることです。

簡単にETFを説明すると、Exchange Traded Fund の略で、日本語では「上場投資信託」といいます。

株式のようにリアルタイムで売買ができる投資信託、と考えてもらえばいいと思います。

 

今回は例としてVEAで解説します。

VEA(Vanguard Developed Markets Index Fund ETF)はアメリカを除く先進国株式指数に連動するETFです。

組入銘柄としてはネスレ、サムスン電子、トヨタ、ノバルティスなど、グローバルに展開する企業があります。

 

もし、私のように

たくほ
オルカンやVE(全世界株式)をメインに買いたいが、アメリカ株の比率が高すぎる

と感じる人がいれば、VEAを買い付けることでアメリカ以外の先進国株式の割合を増やす、という戦略がとれるわけですね。

 

なお、VEAのように低コストでアメリカ以外の先進国株式に投資できる投資信託は(調べた限りでは)ありません。

たくほ
バンガード社様様です!

 

よく言われるETFのメリットはモノによるので注意

ETFのメリットとして、

金融業界人
分散投資ができるし、コストが安い!!!

などとよく言われますが、それはモノによるとしか言えません。

 

例えば2020年、2021年と(色んな意味で)大ブームになった、キャシー・ウッド氏率いるARK社が運用しているETFのARKK。

こちらの経費率は0.75%で、VTIの経費率である0.03%の実に25倍!!!!

ならパフォーマンスが25倍違うかと言われると、そうとも限らないのが資産運用の世界なのです。

 

結論:取りたい投資戦略に合わせて投信かETFか選べばよし

投資信託、ETFにはそれぞれ強みがあります。

私は基本的には低コストの投資信託が良いと考えています。

「投資対象を増やしたい!」や「こんな戦略を取りたい!」という希望に沿うものがETFにあれば、ぜひ活用していくべきだと思います。

 

お読みいただきありがとうございました!

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